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梓「え~と、これは…指輪?」
ウィルから差し出されたのは綺麗な指輪だった。
高級品ではなさそうだがどこか人を惹きつける力を持った指輪。
しげしげと眺めていると、ウィルは私の手の中にある指輪を奪い取った。
ウィル「この指輪も先程の日本人形と同様に沢山の人を呪い、殺めてここへたどり着きました。」
そう冷静に言うウィルの言葉にぞっとした。
そうだった。
なんとなく馴染んでいたけど…私、命がけな仕事してるんだった。
ウィル「この指輪をはめた者は全て自殺しています。さぁ、梓様お手をお出しください。私から指輪のプレゼントです。」
そう言って絵本から飛び出してきた王子様のように膝をつき私の手を取って指輪をはめようとした。
その姿があまりにも優雅で似合っていたものだから私は思わずみとれてしまった。
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