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『当サイトでは、ユーザー登録された方の中から定期的に管理人を選んでおります。管理期間は、管理状況や作業の正確性等でこちらが決めさせていただきます。詳しい内容については、以下のパスワードでサイトトップの管理人ページでご確認下さい』
早速アスタリスクに接続し、そのパスワードで管理人ページに入る。そこにあった管理心得というのをクリックしてみる。そこには管理人の仕事がつらつらと並んでいた。
管理人は、動画の閲覧を私欲のために許可してはならない。
管理人は、一日に指定されたノルマ以上の動画閲覧の判断を処理しなくてはならない。
管理人は、管理人であるという事実を他人に知られてはいけない。
事件・事故などの捜索・証拠提供・協力等には一切関わらないこと。
現管理人のメールに書いてあった管理状況とか言うのは、きっとこれが関係しているのだろう。
とりあえず内容は分かったが、何のことを言っているのかはよく分からない。それを知るため、俺は勇気を出して現管理人に電話をかける。
『はい、もしもし』
「あ、あの、アスタリスク管理人さんですか? 俺、管理人に選ばれたってメール貰ったんですけど…」
『知ってますよ。それで、何を聞きたいんですか?』
電話の向こうの声は、聞いたことのあるような気がした。男の声だったが、若いかどうかはよく分からなかった。
「えと…管理人ページで、内容はとりあえず分かったんですが、何のことを言ってるのかはよく……」
『そうですか。ではこういうのはどうでしょう』
「……?」
『一日だけ、実際に管理人をしていただきます。本当はすぐに、やるかどうかを決めていただくんですが、特別です』
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