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｢ふざけないでくださいよっ!!｣
気付けば俺は怒鳴っていた。
｢こんなの許可して、もし本当に起こったら……犯罪者じゃないですか…っ!!｣
『もし、ではなく、確実に起きます。起こり得る可能性がありますから』
｢起こり得る…可能性……?｣
『はい。一度トップに戻って、生身で安全に宇宙遊泳と検索してみて下さい』
｢……へ?｣
今まで真面目な口調だった現管理人の口から、明らかに変な単語が出て来た。おかげで俺は、冷静になれた。
『検索したら、もう一度ここまで戻ってきて、新規で今検索した動画の許可を出してみて下さい』
俺は言われたとおりに検索し、今度は管理人ページで探す。
｢あ、あった…｣
検索した直後は、ヒット数０。だが、管理人ページではしっかりある。生身で安全に宇宙遊泳をクリックし、閲覧許可を出す。
｢エラー。実行できません｣
｢実行出来ない?｣
『エラーが出ましたよね? それは実行不可能…つまり、起こり得る可能性がないから、動画が撮影できないと言うことなんです』
確かに、宇宙服も付けずに宇宙遊泳なんて不可能だ。だから動画が撮れないのだと彼は言う。
と言うことは、委員長が路地裏で強姦されるのは、不可能ではないから動画が撮れると言うことになる。そうなると、委員長は……
『本題に戻りましょう。先程の動画の閲覧許可を出して下さい』
｢い、嫌ですよ!! そんな事したら、絶対襲われるじゃないですか!?｣
『絶対起こります。ですが、絶対防げないわけではありません。絶対に大丈夫です』
彼の言葉には自信があった。顔も知らない相手なのに、俺は何故だか怖くなくなった。
｢…絶対に大丈夫なんですね?｣
『はい』
動画閲覧
許可
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