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「おっはよ~! 今日もいい天気だね~!!」 「おぅ委員長、朝からテンション高いな。何か良いことでもあったんか?」 テスト二日目。委員長はいつもよりも元気に教室に入ってきた。 「んふふ~、分かっちゃった~? 実は昨日の放課後に、圭吾君と……」 「うわぉっ!? ストップ! 委員長ストップ!!」 「むぐんっ!?」 ご機嫌な委員長は、危うく一也の問に正直に答える所だった。とっさに俺は、委員長の口を塞ぐ。 「なんだなんだ…? 放課後二人で言えないようなことでもしたのかぁ…?」 「ななな何でもないさー!? それより、さっさと勉強しようぜ?」 はははと、頑張って笑って誤魔化そうとしてみる。一也は訝しげな顔をしながらも、教科書を開き始める。 「…あっ! 数学のプリント、ロッカーの中だ…取ってくるわ~」 (…チャンス…!) 一也が席を外した隙に、委員長の口から手を離し、周りに聞こえないように小声で喋る。 「…い、委員長…! 昨日の事は、皆には内緒にしてくれよ…?」 「…へ? 何で…?」 「何でって……」 当然だが、本人は俺が秘密にしたい理由が分からないようだ。だからと言って、あんたのファンの人から襲われかねないから、なんて言ったら、こんな委員長のことだ。何をしでかすか分からない。 「…と、とにかく、昨日の事は誰にも言わないこと。いい…?」 「…う、うん! …二人だけの、秘密って事だね…♪」 …ん? 何か変だったような……。まぁいい。クマのぬいぐるみが嬉しかったのは分かるけど、それで委員長が浮かれて口が滑らなければ、とりあえず俺は安全だろう。
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