赤い糸

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トントンと誰かに肩を叩かれた。ふと我にかえり肩を叩いてきた人がいる方向に目をやる。 そこには君がいた。 ピンクのシャツにデニム、上から白い大きめのパーカーというラフな格好だった。 こんなラフな君の格好を見ると、初めて君と出会った時のことを思い出してしまう。 そう、今からちょうど一ヶ月前のバイト帰りだった。 初めて君を見たときから僕の生活は変わった。バイトの疲れなんかもうどうでもよかった。 つまらなかった今までの日常をかけがえのない日常に変えてくれたのは他でもなく目の前にいる君なんだよ。 そんな君と出会って今日でちょうど一ヶ月。絶対忘れるものかとカレンダーにしっかり書き込んだ記念日。
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