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昼時の社員食堂
春の日の光を浴びながら
窓際の隅っこの席に
彼はいた
「すみれ、どうしたの?ぼーっとして」
「へ?」
目の前にいた真奈に急に話しかけられ、間の抜けた声で答えてしまう。
「さっきからどこ見て……」
そう言いながら、さっきまで私が見ていた方へと顔を向ける。
「わ、あの人いるじゃん!」
真奈も彼を見つけたみたいだ。
不思議なことじゃない。
こんな人ごみの中でも彼は目立つ。
だって彼の容姿は
「早く食べて行くよ!あんた信長に目つけられてるかもしんないんだから!!」
すごく恐い。
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