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母「那和…座って?」
お風呂からあがって
リビングに行くと母さんとお父さんが
二人並んでテーブルに座っていた
向かい側の席に座るように言われて
自分の家のはずなのに
ぎこちなく言われるがまま座った
父「那和…どこにいたんだ?」
母「あなた…急に聞くのは…」
父「そうかもしれないが…」
『……………言いたくたい…』
母「そうよね…ごめんね?また話せる時がきたら……ね?
あなたもそれでいいわよね?」
父「……………」
『………ごめんなさい。』
居苦しくて思わず自分の部屋に逃げてしまった
惶弥の事がばれたら怖くて
お父さんもお母さんも
悲しい顔をしてるのは見なくてもわかるよ…
だって痣が隠しきれなかったから
でも言えない
今は謝る事しかできない
多分これからも
~~♪~~♪
『?』
聞き慣れない音楽…
癒貴さんに買ってもらったワンピースの中から聞こえる
携帯は惶弥にとりあげられたままだし
それにこんな曲………
ワンピースのポケットから見慣れない携帯をとりだすと
電話がかかってきてるらしい
番号は自分の番号……
『……惶、弥?』
震える手を抑えつつ
ゆっくり電話にでる
『……もしもし』
癒「あ、もしもし?俺だよ。癒貴」
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