花水木

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私が介護の仕事を始めて初めて出会った人。 その人は重度の脳性まひの 隼ちゃん(仮名) 彼女は言葉がほとんど話せないし、こちらが話す事に言葉で答える事は出来ないし、会話がほとんど出来ない人 食事、排泄、更衣も全て全介助。 言葉が話せない隼ちゃんは いつも違う世界に生きてた。 発する言葉は 『カランガタガタ』 『バッタン クルクル』 隼ちゃんは小学校の時に養護学校でした劇(糸車)の台詞をいつも話してた。 そんな隼ちゃんと私が繋がる時は歌♪ 隼ちゃんはアニメソングが大好きで、言葉はほとんど話せないのに歌は何十曲も歌えた。 特にお気に入りの歌は 仮面ライダーV3 仮面ライダーオタクの私にはたまらない 隼ちゃんと一緒に歌う時は感情を込めてなりきって歌ってた(笑) すると、いつも違う世界にいる隼ちゃんは ゲラゲラ笑いながら私の顔を見る 私の母さんぐらいの年齢の隼ちゃんに可愛いって 言うのは失礼だけど たまらなく可愛くて隼ちゃんの笑顔を見るために 何曲もアニメソングを歌ったり 童謡を歌ってた。
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