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その次に出会った人
自閉症の司くん(仮名)
司くんは真夏の暑い日に施設にショート ステイで来た。
私が十代の利用者さんと中庭でサッカーをしていたら、綺麗な女性が来られて
『今日からお世話になります』と丁寧に挨拶をされた。
女性から少し離れた所で
ゆっくり歩いてる
メチャメチャ背の高い美男子が現われた。
サーフ系の服を着て、流行の髪型をしてた。
どこから見ても健常者に見えた司くん
『初めまして宜しくお願いします』
と司くんに挨拶すると
我関せず、中庭にあるブランコに一目散
激しくブランコをこぎ始めた。
その勢いに驚き
取り敢えず皆とブランコから離れた場所に移動し
司くんを見守りながら
お母さんにお話しをお聞きした。
司くんは自閉症の特徴といえる、物への拘りが強く
納得するまで、一つの事を行うため、ある程度までその事をさせて、次の事へ切り替えて欲しいとの話。
思いが途中で中断すると
自傷行為を行い、足にある大きなカサブタは、自傷行為によるものだとお母さんは話された。
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