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「誰が冗談で告白なんてしますか。仮にそうであったとしても、冗談で言った告白の返事は聞きません。そんな事もわからなかったんですか?」
「ですよね。・・・・じゃぁ、私をからかってる、つまりドッキリとかの類じゃ・・・・」
私は、部長の顔を見てそれ以上言うのを止めた。
いつもと変わらない嫌味ったらしい笑顔だが、なんとなく、空気が優しくて。そのときに、やっと部長が本気なんだと確信した。
「・・・・正直、よくわからないんです。私、部長のすること、わかんないです。私のこと好きとか言っておきながら、あんなにプレゼントをくれながら、勝手に2週間もいなくなるし。それに、帰ってきたかと思えばいきなりどっさり仕事くれるし・・・・もう、どうしてなんですか?どうしていつもいつも私ばっかり、あんなに大量に仕事を押し付けるんですか?」
そんな、私の疑問に対する部長の答えは、こうだ。
1・2・3(ベ○トハ○ス調)
「え、だってよく言うじゃないですか。『好きな子程虐めたくなる』って。不器用な僕なりの、愛情表現です。」
その言葉を聴いた瞬間、私の中で何かがはじけた。(※赤い実ではありません)
一気に沸々と湧き上がってくるこの感情は、恋?!・・・・って、んな訳あるかーい!!!
大いなるセルフツッコミをした後、私の中で何かが吹っ切れる音がした。
さぁ皆さん、私と一緒に叫ぼうか、せーの
「・・・・な、なにぃーーーーーーーーーー??!」
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