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「えっと、聞きたい事は沢山あります。まず・・・・」
「”あります?”」
私の言葉をさえぎって、部長は言った。私は即座に訂正する。そんなにすぐにには直らないって!
「沢山あるんだけど、まず、なんであんなにプレゼントしてくれたん・・・・たの?」
必死に敬語を使わないようにする。抵抗ものすんごいけど。
「それは、手紙に書いたじゃないですか、『楽しかったから』だって。」
「だから、その理由がわからないんです!・・・・わからないの!私、そんなに楽しませた覚えないし、ぜったい部長と寝てないし。なのに、あんなに高価なもの、いただけません!!スーツも、一回袖を途うしてしまった事、すごく後悔してるんです。・・・・あ、してる。」
私の言葉に、部長はため息をついた。
「仕方ないですね。敬語は勘弁しておきましょう。でも、ここは完全プライベートなんで、部長はだめです、『啓輔さん』で。」
「あの、”篠原さん”じゃ・・・・」
「お返事は?」
「・・・・ハイ。。」
くそう。。こいつ、私の扱い方知ってる。。
弱いんだよなぁ、こういう上から目線と曲げない態度。
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