+観察その69+

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引き続き隣の部屋は、大きな声で盛り上がっている。 僕の被害は、最小限で済んだと思う。 23時ころ、4人が帰る。 明日も学校だからね。賢明な判断です。 さすがに自転車で帰すわけにはいきませんから、タクシーを呼びました。 飲んでいない和葉が順に送ってくれるそうです。 ほんと申し訳ないね。ありがとう。 そうなんだ。普段の和葉はスッゴくいい子だもんな(笑) 残ったのは、いくもと七海と咲です。いつもの3人です。 少し気が楽になりますね(笑) 「うぇ~ん」 突然、泣き声が聞こえた(笑) 七海の部屋を覗いてみる。 七海の太ももに突っ伏して、いくもが号泣している(笑) 咲に小声で、どうした?と聞くと、俺も来いみたいな感じで手招きされる。 仕方なく咲の隣に座り、暫くいくもを見る。 七海に背中をとんとんされている(笑) 俗に言う、泣き上戸?(笑) い「お、お父さんに…だ、大学7校受けるっ…て言ったら…」 ……多すぎだろ(笑) い「6校にしろって言うんだ…わぁ~」 一同「……(笑)」 七「あんたさ、その外された1校って…」 い「…う、うん」 七「他の6校と比べて、明らかにレベルの低いとこじゃない?(笑)」 い「うぇっ……何で分かるのよ~」 一同「……(笑)」 七「じゃあ、親父さんの気持ちも分かるわ(笑)」 い「だって…ろ、浪人したくないんだ…わ~」 七「大丈夫だって…訳わからない滑り止めなんか受けなくても」 い「そ、そんなもん…?」 七「うん(笑)」 いくもが顔を上げて、そう言う七海を見上げた。 その時、いくもと目が合った…気がした(笑)
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