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ちょっと飛んで、昨夜の話。
七海に呼ばれて、七海の部屋へ行く。
…
……
………
おばけが出たんだって(笑)
窓の外に、白い着物を着たお婆さんが立っていたんだって(笑)
おばけなんてないさ♪
おばけなんてうそさ♪
ビビりまくって、そんな童謡を歌っている(笑)
窓の外はベランダだから、人が立てなくはない。
見てくれと言うので、窓から覗く。
ね「誰もいないよ」
そう言って振り返ると、床に布団を敷いている。
七「今日はここで寝て…」
ね「耕平呼んだら?」
七「喧嘩中…」
ね「仲直りのチャンスじゃん(笑)」
七「いいから、今日だけは私の言うこと聞いて」
今日だけだと?(笑)
いつもそうして従わせてきただろ?(笑)
ね「どっしよっかっなぁ~♪(笑)」
七「…てめぇ」
どうせ、言う通りにさせられるんだから、遊んでやろ。
ね「あのさ、知ってる?着ている服を後ろ前逆に着ると、おばけから見えないって…」
(ゴメン…嘘だけどさ(笑))
七「まじ?耳なし芳一的な?」
ね「そ、それそれ」
早速、人の目も気にせず着ていた服を脱ぎはじめる(笑)
七「下着は?」
ね「それはたぶん大丈夫(笑)」
フリースのズボンを逆に穿く。股間の辺りがモコモコしている(笑)
フリースのパーカーを逆に着る。
七「ちょっとファスナー上げて」
七「顔は?見えちゃうじゃん?芳一の轍は踏みたくない(笑)」
ね「胸元に垂れ下がってるフードを被れ(笑)」
七「なるほどー」
言われるがままにフードで顔を隠す。
七「何にも見えね(笑)」
ね「……(笑)」
ベッドに入っておとなしくなる。
15分くらい経っただろうか…
七「ねぇ、私、あんたの遊びに付き合ってるだけだって知ってる?」
ね「知ってるよ(笑)」
七「そっか、ならいい(笑)」
七「お陰で少し恐さが紛れた(笑)」
ね「なら、戻っていい?」
七「念のため、今夜はいて(笑)」
それから七海は直ぐに寝息をたてはじめた。
僕は明け方まで眠れなかった(笑)
白いお婆さんはいずこ?(笑)
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