ダメなネーム

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おにぎりを食べながら ネームを描いてる時… ガガガガガ… ファックスが届く音がした ファックスは私の部屋にあるから…おばあちゃんはめったに見ない 私の側にあるファックスから紙が何枚もでてくる 紙には… 死ね…! 裏切り者…! お前の漫画なんか面白くない…! 最近…毎日こんなファックスがくる… 佐「また…きた」 ファックスの紙をくしゃくしゃにして 捨てようとした時、また紙がくる 調子にのるな… 私は、誰がこんな事をしているか、わかっていた 佐「…………」 次から次えとファックスがくる… 佐「やめて……」 ガガガガガ 佐「やめてよ……」 ガガガガガ 佐「………」 ガガガガガ… 佐「もうっやめて!」 ぐしゃっとファックスから出て来る途中の紙を握りしめた すると、大きな声にびっくりした、おばあちゃんが心配そうに、私の部屋にきた 幸「どうしたんじゃ?」 佐「あ!ごめん…なんでもないよ」 幸「それ…」 おばあちゃんは、握りしめた紙を指差した 佐「えっ?ああ!今虫がいたから…捕まえたの」 自分でも思うが… 私は嘘が下手くそだ 幸「…その紙…」 佐「っ……」 幸「担当さんからじゃないのかね?高林って描いてあるが?いいかね?」 佐「へ?」 ぐちゃぐちゃにした紙をそっとひらくと… おばあちゃんの言うとうり 担当さんからの仕事のファックスだった おばあちゃんに言われなかったら いたずらファックスと一緒に燃やす所だったよ 佐「本当だ…ありがとう幸ばあちゃん」 おばあちゃんは、台所に戻った
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