毎日の中で

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毎日の中で

呼び鈴が鳴る前に わたしは起きた (なんだか久しぶりに 夢を見た) (わたしを呼ぶ声は 誰何だろうか?) (起きているか?) (はい。起きました) ガチャガチャ 鍵を外した (では来て貰う…) (はい…) わたしは監視員と歩く その間話しはない コツコツ…コツコツ 歩く音が響く (ここだ…入れ) (はい) 言われた通りに入った 其処には局長と呼ばれる 人と猛獣達がいた その時だった ガチャン 鍵が閉められた (しっ…閉められた) (グルルルルル―) 猛獣達は今にも わたしに飛び付きそうだ (お前たちは お腹が空いて いるみたいだな) 猛獣達は局長の周りを ぐるぐる回っている (グルルルルル―) (もしかして わたしを食べようと…) (大丈夫… 君を食べたりしないから) (それに僕が欲しいのは… 一瞬居なくなり (消えた…) と思った瞬間 局長はわたしの後ろに 立っていた (君の血だよ) 局長の息が首筋にかかり 全身が氷付いたように 動かなくなった (たしか君の血は 世界を滅ぼす力を もっていて 純血の血の持ち主とか…) (な…なんで分かるの)
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