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時は乱世。この血で血を洗う時代の中、女とはいったい何だと思う? ほかの女はどうか知らないけれど、私はこの事に関してはよく考える。
答えは簡単、物。
家と家をつなぐ道具、男の欲望の餌になって生贄…というのは言い過ぎかもしれないけど、
強ち間違いでもないでしょう?
家と家を繋げる為に、女は強制的に結婚させられる。どんなに未来を描いても、理想の恋を思い浮かべてもそれが叶うことなんて無い。
結婚をしても生まれた子供に愛情を注ぐことは出来るかもしれないけれど、家庭に幸せを感じる事が出来るなんて私には思えない。
15、6歳で60歳を過ぎたお爺さんと結婚させられて、おまけにそのお爺さんは既に沢山の奥さん持ちだったりしてね。しかも、そのお爺さんは家族同然の仲間を何人もあの世に送っていて…有り得ないでしょう?
誰の事とは言わないけれど、こんなの事も良くある話なのよ。正直。逃げ出したくなる気持ち、良く分かるわ。
でも、それが当たり前なのよ。王允様も、それが目的で貂蝉様を董卓様の元へ連れて来た筈だから…。
婚姻の話を何度も蹴っている女性は、世は広しと言えども私ぐらいのものだと思うわ。
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