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美味しいお茶は口から出ることなく、きちんと私の喉を潤していきました。ちなみに、張遼の目には一つの輝く涙。
予想通りというか、なんと言うか…普通?
「えっと…。3へぇ~、くらいでいい?」
「っな!? 俺達が苦労を重ねて城を抜け出してまでやった行為が、その程度の驚きかよ!?」
ドン! と机に身を乗り出してまで主張してくるけれど、気になんてしてあげない。
「あんた達の身の上話なんて興味ないわ。」
元譲の顔を、片手で遮って言ってあげる。教えてくれたお礼に、笑顔も混ぜてあげてね。
「でも、少なくとも今から相談をする相手としては、適役だって事はわかったわ。」
ここで、ちょっと息を吐き出す。心を多少押さえつけないと、とてもじゃないけど口から出す事なんて出来ないから。
「貂蝉様と身体を重ねてしまったのよ…私。
どう思う?」
私は真剣に二人の目を見て言ってあげた。
それなのに元譲は笑い始めて。
「クックックッ…。流石は呂布奉先の娘呂姫。西涼の主董卓、そして飛将呂布の狙う絶世の美女貂蝉とニャンニャンしちまうとはっ。
その天に牙を剥くが如く生き方、惚れ惚れするぜぇ!」
ゴグシャッ!!
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