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『愛が赤く染まる時』
もうすぐ私の誕生日
そんなある夜の事でした
愛しい貴方は女と二人
楽しげに街を歩いていたわ
愛を信じて過ごした日々
貴方を信じて生きた日々
誰にも話せず 誰も信じられず
耐えて耐えて 耐えて耐えて
耐えに耐えた私が向かったのは
……近くのホームセンターで
嗚呼 さようなら愛
嗚呼 さようなら恋
嗚呼 さようなら貴方と過ごした幸せな三年間
包丁を握る手に力が入るわ
私は貴方を許さない
(台詞)
「浮気をした貴方が悪いのよ!」
「ま、待て。浮気って何の……」
赤く染まった私の部屋
動かなくなった彼の手に
小さな小さなプレゼント
(台詞)
「妹に…相談して…ほら、俺、センスないし……」
「嘘、そんな嘘…嘘よぉぉぉぉ!!」
嗚呼 さようなら愛
嗚呼 さようなら恋
嗚呼 さようなら私が生きた幸せな二十四年間
包丁を握る手に力が入るわ
私は私を許さない
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