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とりとめもなくそんなことを考えながら湊はレジスタンス拠点内部の通気孔を移動しながら内部を進んでいく。
拠点内は入り組んでおり相当複雑な造りをしていた。
(今度の作戦はなかなか難航しそう)
そんな感想を抱いた。
また一方では内部の構造に少なからず驚きながらも湊は内部を悟られずに静かに、闇に溶けるように進んでいった。
「……?
この空間は一体……?」
湊は急に広い空間上に出た。
進んでいくと何か大きな装置……エネルギーの循環装置だろうか?
広い部屋の真ん中でそれは重い稼動音を響かせ、無数のパイプを伸ばしながら安置されていた。
それの周りには白衣の姿の人々が演算機や観測機と思われる機械たちの前で忙しなく動いていた。
(何だろう?
何かの実験?)
頭によぎる疑問の解決の為にも、そしてもしこれが何かの武器だったら今後控える作戦に支障をきたしかねない。
湊は丁度柱の影になっている所に通気孔から音も立てずに降り立った。
どこかにエネルギーを供給しているのか?
事前情報通りならば拠点内のエネルギーはブロックA最南端の発電施設で補っている筈……。しかしこんな大きな供給機を使って何を……
ウーッ!!、ウーッ!!
湊の思考は無理やり中断された。
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