17人が本棚に入れています
本棚に追加
「まさか刑務所の地下にこんな道があるとはな。」
地下の薄暗い道を六人ほどのグループが歩いていた。彼らはマシンガンなどで武装し、先頭の男は簡易型のソナーを前に構え、左右に揺らしている。
「おい、本当なんだろうな?この地下にすげぇお宝があるってのはよ」
「あぁ、間違いない。ここの元所長に聞いたんだ。この地下にアンヘルタウン政府が何かを厳重に保管していたそうだ」
そう彼らは盗賊。そして彼らの行く道は大きな扉によって遮られた。先頭の男が持つソナーが激しく反応する。
「ここだ。…やれ」
一人の小柄な男が前に出て、扉にお椀のような爆弾をくっつけ、皆を下がらせる。
小規模な爆発が扉を貫き、扉は力なく倒れた。男達は、急ぎ足で中に入り宝の景色を見ようとした。
だがそこに在ったのは紫に煌々と輝く魔法陣とその中心に浮かぶ大きな球体だった。
最初のコメントを投稿しよう!