プロローグ

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 だがマシンガンから放たれた無数の弾丸は彼女の体に到達する前に弾かれてしまう。まるで見えない盾が彼女を守っているかのようだ。 「…マジカルアーマー…」  少女はぼそりと呟き、二丁拳銃を抜く。男達のマシンガンが弾を全て吐き出して止まる。 「二丁拳銃…六連星射!」  乾いた連射音と男達の悲鳴が響き、後には静寂が残った。血塗れの男が力なくつぶやく。 「ば…化け物…っ」  ドン、とトドメを差して、彼女は銃を下ろし、立ちつくす。  彼女の黒い瞳はまるで別世界を見ているかのように虚ろだ。 「わたしの…、」
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