第一章 アンヘルタウン

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広大な荒野に敷かれた一本のアスファルトの道。しばらく走っていると小屋があった。中には白い制服を着たプリニーがいる。プリニーはアサギに気づいて、 「こっから先はアンヘルタウンっス。入国許可証を出してくださいッス」 「入国許可証?」 もちろんアサギはそんなものは持っていない。少し考えるように目を瞑り、すぐに止めてアクセルを吹かした。走り出すアサギにプリニーは慌てて、 「あぁっ!ダメっスぅ!危ないッスよ!」 彼女が結界の壁にぶつかるとその一部が歪み、強固な壁の姿を現す、アサギはそれをものともせずに突き破った。残されたプリニーは、 「ば、バカなッス!アンヘルタウンの結界を越えるなんて!」  アンヘルタウン…。この先に私を主人公の座から引き剥がした奴がいるのだろうか。 アサギはアクセルを吹かし、アンヘルタウンに向かう。
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