呪縛された悪魔

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宮倉「これなんだけどね」 結局、読んで帰ることにした栞。 椅子に座って待っていると、宮倉が本を持って来た。 栞「ありがとうございます」 宮倉「平野さんが大好きなファンタジーよ。私も読んだけど、面白かったわ」 栞「楽しみー。読み切れなかったら借りてってもいいですか?」 宮倉「構わないわよ」 じゃあ私は司書室にいるから、帰るときは一声掛けてね、と宮倉は行ってしまった。 栞はさっそく本を開く。 《今5時だから…6時半くらいまで読んでよう》 時計を確認し、再び本に目をやる。 でも、栞に時間の確認なんて無意味なのだ。 なぜなら――… .
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