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振り向いた瞬間、ルビー色の瞳が、見えた。
次に見えたのは、尖った牙を持つ口。
白い肌、漆黒の髪、尖った耳。
栞「…え…?」
赤い瞳なんて、人にだっている。
痒くて、かいたあととか…。
いや、よく見ると、白目部分が赤いのではない。
黒目であるはず部分が、赤い。
真っ赤。
ルビー…というより、血の色。
歯も、犬歯どころではない。
何かを噛み切れそうなくらい…。
そして
栞「…な……せ、なか」
背中に、翼。
人、じゃない。
?「何だ、おまえ」
こっちのセリフだ。
と言いたいところだが、栞の頭はすでに回っておらず、目しか動かない。
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