第2話 ミドル・ワールド

48/50
前へ
/1165ページ
次へ
   やっとユニスが明比呂をドラゴン・ライダーと認めてくれたというのに、こいつは何を言い出すのか。    翔は慌てて明比呂の口を塞ごうとした。 「無謀と勇気とは違う。敵を恐ろしいと思わない者を、私は仲間とは認めない。敵を恐れずに戦う者は、慢心がある。その慢心が身を滅ぼす。敵を恐れ、それでも戦う者は勇気がある。その勇気が強敵をも討ち滅ぼすと私は信じている。実際にアキヒロは勇気を出して《ホブゴブリン》の足を斬りつけて、ショウの危機を救った」  そこでユニスは一息つき、話を続けた。  
/1165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

136人が本棚に入れています
本棚に追加