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「呼んだわよ。翔は怖くなかったの?」
「怖かったよ」
「嘘!」
「嘘じゃないって…」
弥生の断定的な物言いに、翔は閉口した。
しかし、実際は怖いと感じるより前に体が勝手に動いていたのは事実だった。
身の丈三メートルの《ホブゴブリン》相手に戦うとは予想の斜め上だったが、黙って見ていればユニスの手勢が全滅する。
それを防ぐには戦うしかなかったのだ。
「アキヒロ、ショウ、ヤヨイ、いいか?」
そんな三人に、ユニスが声を掛ける。
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