第3話 放浪の戦士

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「放置した死体はアンデッド・モンスターにはならないのか?」  真面目な表情で、翔がユニスに尋ねた。 「アルデンテで茹でたパスタ?」 「妙な聞き間違いをするな。アンデッド・モンスターだよ。映画によくあるだろう」  呆れながら、翔は弥生の頭を小突く。 「私は嫌い。気持ち悪いもん。鳥肌が立つわ」  弥生は寒気を覚えて両腕を抱え込んだ。 「初耳だな…。アンデッド・モンスターとは何だ?」  ユニスが聞いたことがないなら、ミドル・ワールドにはアンデッド・モンスターは存在しないのだろう。 「そいつは良かった」  翔は胸を撫で下ろした。
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