第3話 放浪の戦士

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       やがて、ユニスは手負いの手勢を率いて、朽ち果てた神殿を後にした。    愛馬の白麗号には重傷者を乗せて、ユニス自身は歩きだった。  指揮官の資質としては、最高だろうと翔は一人で感心していた。  しかし、   「今の状態で襲われたら一溜まりもないな」    歩きながら、翔は周囲の警戒を怠らない。   「来ると思うのか?」    翔の隣の明比呂が嫌な顔をする。   「俺ならばそうする。波状攻撃で敵を弱らせるのは、シミュレーションゲームじゃ常識だ」   「だから、何語だ?」    明比呂は、ゲーム類には一切興味がなかったので、翔の言葉が理解不能になる時があった。  
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