第3話 放浪の戦士

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  「早期警戒レーダーがあるのが幸いだ。頼むぜ、弥生ちゃん」    翔は振り向いて弥生を見た。   「それ、何語?」    明比呂同様、弥生は軍事用語は知らなかった。    しばらくユニスの手勢は深い森の中を進んでいたが、   「何かいる…」    不意に弥生が口走る。   「待ち伏せか。常套手段だな。ユニス!」    翔はユニスに駆け寄った。   「この先に伏兵が潜伏している」   「分かった」    ユニスは翔の言葉を、つまり弥生の超能力を信じていたので、すぐに手勢を止めさせた。  
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