第3話 放浪の戦士

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  「どうやら、森の出口で待ち構えているようだな」    地形を知っているユニスが状況を分析する。   「なるほど。森の中で俺たちを包囲殲滅するつもりか…。ユニス、《ゴブリン》に知恵はあるのか? それとも知恵のある魔獣が指揮しているのか?」    自分で言っておいて、翔は寒気を覚えた。    人間並みに知恵を持つ魔獣を、翔は数える程しか知らない。    それらが《ゴブリン》を指揮していたとしたら、今の戦力では勝ち目は薄い。   「まさか人間が指揮していたりはしないよな?」  
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