第3話 放浪の戦士

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  「思った通り」    翔は一羽の《ハーピィー》に狙いを定めて矢を放った。    が、僅かに外れた。   「姿勢がなってないわ」    弥生が弓に矢をつがえる。    その立ち居振る舞いは、素晴らしいの一言だった。   「手本を見せてくれ」   「良く見てなさい」    弥生が精神を集中し《ハーピィー》を狙い、矢を放つ。    弥生が放った矢が、寸分違わず《ハーピィー》を射抜く。   「お見事」   「…不思議ね。あの鳥、止まって見えたわ」   「地球界の人間の特殊能力だろうな。しかし…」  
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