第3話 放浪の戦士

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   その口元から飛び出た牙と手にした棍棒の凶悪さは、《ホブゴブリン》の比ではなかった。   「やってくれる…」    自分たち地球から招かれた三人を《ハーピィー》で釘付けにし、《オーガ》で本隊を蹴散らす。    翔は暗黒神の軍勢を指揮するものの策に歯噛みした。    今ここで《オーガ》に駆け寄れば、背後から《ハーピィー》の鋭い爪に襲われる。    翔が逡巡している時、馬のいななき声が聞こえた。   「援軍か?」  
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