第3話 放浪の戦士

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   《オーガ》が向かってきた馬上の戦士に棍棒を振り下ろす。    馬は巧みに棍棒を回避し、《オーガ》の懐に飛び込んだ。    馬上の戦士は槍を《オーガ》の右足に突き刺し、一気に引き抜く。    そして、馬は一瞬の内に《オーガ》から離れていった。    見事、と翔は感心した。    人馬一体とは、まさにこれだった。    間髪を入れず、右足を槍に突かれて片膝を付いた《オーガ》目掛けて馬上の戦士が槍を投げつける。    その槍の穂先が深々と《オーガ》の眉間に突き刺さった。  
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