第4話 人と、闇と

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「私の真意がわかってもらえて、嬉しいわ」  そこに憔悴しきった顔のユニスが現れた。 「休憩中に襲われたら成す術が無い、と言うことですね」 「ご明察、恐れ入るわ」  翔に自分の考えを言い当てられたユニスの表情は柔らかかった。 「だけど休みなしっていうのは問題あるんじゃないのか?」 「おい、明比呂」  尚も食い下がる明比呂に、翔は閉口した。 「ユニスだってずっと歩きだったんだぜ。他の兵士と同じぐらい、いや、それ以上に疲れているはずなのに」  ユニスは愛馬の白麗号に重傷者を乗せ、自分はルーラン村まで徒歩だった。  その行動には、素直に翔は尊敬の念を抱いた。 「ルーラン村にいる限り、敵の攻撃はない。ゆっくり休んでくれ」  労いの言葉を、ユニスは明比呂と翔に掛けた。
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