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「それは、この村に結界があるという解釈でいいいんですか?」
「けっかい?」
明比呂には、その単語の意味が判らなかった。
「バリアーみたいなものだ」
「ふーん」
何となく明比呂は理解した。
「村の入り口に地蔵みたいのが対になって置かれていただろう。狛犬とか沖縄のシーサーみたいに」
明比呂たち三人は、修学旅行で今年の夏に沖縄に行ったばかりだった。
「シーサーは知ってるけど、地蔵なんてあったか?」
「お前は何にも見てないな」
明比呂の反応に、翔は落胆した。
「で、どうしてお地蔵様がバリアーになるの?」
そこで、ようやく弥生が口を挟む。
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