第7話 ホーリー・ソード

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 確かにホーリー・ソードを手にした瞬間から、自分が自分でなくなった感じだった。  体の奥底から力が溢れ、怖いものなど何もないように思えた。  しかし、それが自分の考えだったのか、明比呂には分からなかった。 「ホーリー・ソードを自分のものにしろ。俺にはそれしか言えん」  翔が明比呂の肩を叩く。 「とりあえず、戻りましょう」  弥生がアリアドネの糸を拾う。  明比呂、翔、弥生、ユニス、ラルフ。 この五人をアリアドネの糸がどこに導くのか、それは今は誰にも分からなかった。 第七話 完
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