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自分たちの信仰する女神から、死と破壊を司る蛇神の一面を何としても取り除こうとしたのではないか、と。
そこで苦し紛れながら、合理的にアテナの神像に、メデューサがある理由をこじつけたのだ。
それが英雄ペルセウスの、メデューサの退治の神話である。
英雄ペルセウスのルーツは、ギリシャ神話より古いバビロニア神話のマルドゥークだという。
このマルドゥークには、原初の女神ティアマトを引き裂き、天地を創造したという神話が残されている。
英雄ペルセウスの活躍は、メデューサ退治の他に、アンドロメダの救出がある。
アンドロメダの母のカシオペアが、娘のアンドロメダがポセイドンの孫娘の海の妖精ネレイドたちよりも美しいと公言した。
その発言に怒ったポセイドンは、ケートスと呼ばれる、くじら座という星座になっている化け物にアンドロメダを生け贄に差し出すようカシオペアに命じる。
神の言葉に、たかが人ごときのカシオペアが抵抗できるはずもなく、泣く泣くアンドロメダを生け贄に捧げてしまう。
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