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ガキンッ!
鋭い音が、ヘスペリデスの園に響き渡る。
明比呂のホーリー・ソードの一撃を、アテナな難なくホーリー・シールドで受け止めたのだ。
「攻撃が直線的過ぎる。それでは、防御に徹する敵は倒せないぞ」
いつの間に取り出したのか、アテナの右手には長槍(ロング・スピア)が握られていた。
「避けろ、明比呂!」
たまらず翔が声を上げる。
「言われなくたって!」
至近距離からのアテナのロング・スピアによる突きを、明比呂は紙一重でかわす。
「反射神経は良さそうだな。では、これはどうかな?」
アテナが長槍を引き戻さず、そのまま横に振るう。
そのか細い腕のどこにそんな力があるのかと翔は我が目を疑ったが、相手は戦女神だ。
力は無限にあると思った方がいいだろう。
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