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「はい」
「パンドーラなのか!」
明比呂の目の前に、少女がいきなり現れる。
その少女の、白磁のような透き通る白い肌、そして色素の薄い金色の髪の毛に、碧眼。
それは、明比呂の記憶の中にあるパンドーラの姿だった。
「アキヒロ様はお約束通り、ホーリー・ソードとホーリー・シールドを集めてくださいました。本当にありがとうございます。これで、レジェンド・ファイターの封印を解くことができます」
「あれ? 三種の神器を集めたら封印は解けるんじゃないのか?」
「はい。私が眠っているところまで来てください。お待ちしています」
「それはどこだ?」
だが、答えようとしたパンドーラの姿が、明比呂の目の前で徐々に薄くなっていく。
「パンドーラ?」
「お待ちしてまいす、アキヒロ様」
「待ってくれ、パンドーラ!」
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