第12話 パンドラの箱

3/65
134人が本棚に入れています
本棚に追加
/1165ページ
「はい」 「パンドーラなのか!」  明比呂の目の前に、少女がいきなり現れる。  その少女の、白磁のような透き通る白い肌、そして色素の薄い金色の髪の毛に、碧眼。  それは、明比呂の記憶の中にあるパンドーラの姿だった。 「アキヒロ様はお約束通り、ホーリー・ソードとホーリー・シールドを集めてくださいました。本当にありがとうございます。これで、レジェンド・ファイターの封印を解くことができます」 「あれ? 三種の神器を集めたら封印は解けるんじゃないのか?」 「はい。私が眠っているところまで来てください。お待ちしています」 「それはどこだ?」  だが、答えようとしたパンドーラの姿が、明比呂の目の前で徐々に薄くなっていく。 「パンドーラ?」 「お待ちしてまいす、アキヒロ様」 「待ってくれ、パンドーラ!」
/1165ページ

最初のコメントを投稿しよう!