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その時、明比呂は見慣れない部屋のベッドの上で目を覚ました。
「夢?」
今までのやり取りが夢だと知って、明比呂は落胆した。
「やっと起きたか」
明比呂の寝ていたベッドの横の椅子に座って地図を見ていた天野翔(あまの しょう)が顔を上げる。
「翔?」
明比呂は、頭の整理がついていなかった。
「パンドーラの夢でも見てたのか? ここはアムステル城。あれから三日三晩、お前は寝っぱなしだったんだぞ」
「いつから?」
「街道の戦いからさ」
明比呂は思い出した。
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