序章 光と闇の戦い

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 明比呂(あきひろ)は考えていた。  何故、自分が戦わなければならないのか、と。 「どけーっ!」  しかし、戦場で考えに耽ることは許されなかった。  明比呂は、ただ戦いにのみ没頭していった。  中尾(なかお)明比呂(あきひろ)、十七歳。  地球界の、日本の高校に通う平凡な学生、のはずだった。  親友の天野(あまの)(しょう)と同級生の宮里(みやさと)弥生(やよい)と一緒に、この世界、ミドル・ワールドに飛ばされて来るまでは。
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