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不機嫌になれば殴られた。
自分の性格のせいで彼氏に殴られてんだ…。
どんどん痩せて、一緒にご飯を食べてても美味しくなくて全部トイレで、もどしてた。
アザもどんどん腕、足につく。
腕なんて指の跡がくっきり。
お風呂に入る時、服を脱いだら、ちょうどお姉ちゃんが洗面所にきて身体を見られた。
「なにこれ!」
今にも泣きそうな目で私を見た。
『彼氏にやられてね、あはは』引き攣った笑いしか出来ない。
いつしか笑顔が作れなくなった。
部屋へ連れて行かれ、いきさつを話した。
泣けてきた。
今まで全部話した相手はいなかった。暴力振るわれるなんて恥ずかしいコトだし、言えなかった。
兄も「法律で訴えれるよ、DVだ!」とアドバイスをくれた。
DV…その時初めて聞いた言葉だった。
「…今すぐ警察へ行こう。」
両親は、仕事で帰宅していなかったからそのまま警察へ。
警察署では優しく対応してくれた。調書をとっていた。
警察に話しても無駄だとか一般的に聞くけど、優しくきちんと話を聞いてくれた。暴力の箇所を見せたら男の警察でも「ひどい。痛かったよね。」と同情してくれた。
警察署にいてもUから電話が来た。
普通に出たほうが言うので電話に出た。
とりあえず普通に電話をおえ、警察からこれからするべきコトを言われた。
①診断書を取りにいくように。
②両親に話すように。
③もう絶対彼氏には会わないように。
家に帰り、姉から両親に話を伝えた。
両親は泣いた。気付いてやれなくてと。
次の日、Uとは、もともと会う約束をしていた。
約束の時間に電話がきた。
『はい。私、もうUと会わない。』
と伝え、電話を切る。
その後も電話がくるので震えているとお父さんが電話に出て、「人の娘に何やってくれるU!もう別れるんだ!」と怒鳴る。
それから私の携帯に、今まで私がメールした内容をそのまま転送してきて「こういうコト言ってくれたじゃん」って。
「せっかくネックレス買ってきたのに…」
とかウジウジしたメールがきた。
私と1分だけ話したいと彼は父に言った。
代わり話したが『別れる』としか私は言わなかった。その日はもう家の中にいた。
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