暴力

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そのあと抱きしめられて「好きだから直してほしいんだよ」と言われた。 その日はそのまま帰った。 ある日、会って車内でチューをした。 「やりたいんだけど」 『駐車場だし、マンションから見えるよ』 「いいじゃん」 暑いからとサンルーフをちょっと開け、始まった。 やっぱりアノ声は出したくなかった。 「声出さないと盛り上がらないっしょ」 『人に気付かれたら…』 「言い訳すんな!」 シフトレバーを足で蹴る。Uの怖い顔が、そこにはあった。 「人に見られないように見ておけ」 まったく意味不明で自己中。抵抗する気も失せた。 適当にアノ声だして演技なら、風俗していたから慣れていた。 それからも、毎日束縛は続いた。 行動メールのほかに、 誰とも遊ぶな、誰とも電話するな(自分が電話した時に話中が嫌らしい) 電話はいつも持ち歩け、スカートははくな、化粧は薄くしろ… もう完璧に支配されていた。 会って直接は反抗出来ないから、反抗するときは電話で、した。 『なんで何でもダメと押し付けるの?』 「俺の為に出来ないわけ?」 スイッチON💦 怒り出した。 「元カノの○○や○○はそんな事言わなかった。お前は、全然優しくないんだね?%★¥☆$…」 いま元カノは関係ないっしょ。 『もう別れよ』 「はぁ?なんでお前から言える筋合いあるんだ?絶対別れない。俺が浮気して、精神的苦しめてやる。お前が知らない間に浮気したし」 『浮気してんなら、その人にいきなよ』 ガン… 「あぁ、お前がキレさせるからフロントガラスにヒビ入ったわ。弁償しろよ。5万円持ってこい。」 『えっ?』 「つべこべ言わず5万円用意したらいいんだよ、今から銀行に行け。逃げたら家に火付けるからな」 私は震えてきた。
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