59人が本棚に入れています
本棚に追加
そのあと抱きしめられて「好きだから直してほしいんだよ」と言われた。
その日はそのまま帰った。
ある日、会って車内でチューをした。
「やりたいんだけど」
『駐車場だし、マンションから見えるよ』
「いいじゃん」
暑いからとサンルーフをちょっと開け、始まった。
やっぱりアノ声は出したくなかった。
「声出さないと盛り上がらないっしょ」
『人に気付かれたら…』
「言い訳すんな!」
シフトレバーを足で蹴る。Uの怖い顔が、そこにはあった。
「人に見られないように見ておけ」
まったく意味不明で自己中。抵抗する気も失せた。
適当にアノ声だして演技なら、風俗していたから慣れていた。
それからも、毎日束縛は続いた。
行動メールのほかに、
誰とも遊ぶな、誰とも電話するな(自分が電話した時に話中が嫌らしい)
電話はいつも持ち歩け、スカートははくな、化粧は薄くしろ…
もう完璧に支配されていた。
会って直接は反抗出来ないから、反抗するときは電話で、した。
『なんで何でもダメと押し付けるの?』
「俺の為に出来ないわけ?」
スイッチON💦
怒り出した。
「元カノの○○や○○はそんな事言わなかった。お前は、全然優しくないんだね?%★¥☆$…」
いま元カノは関係ないっしょ。
『もう別れよ』
「はぁ?なんでお前から言える筋合いあるんだ?絶対別れない。俺が浮気して、精神的苦しめてやる。お前が知らない間に浮気したし」
『浮気してんなら、その人にいきなよ』
ガン…
「あぁ、お前がキレさせるからフロントガラスにヒビ入ったわ。弁償しろよ。5万円持ってこい。」
『えっ?』
「つべこべ言わず5万円用意したらいいんだよ、今から銀行に行け。逃げたら家に火付けるからな」
私は震えてきた。
最初のコメントを投稿しよう!