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彼女が目を覚ますまで取りあえず、俺と影次は別件ではあるものの報告書を書いた。
隣では亜由美が勉強をしていた。
由季夜さんは難しい顔になり、何やら見積もりをしていたが、結局諦め顔で煙草を吸っていた。
そこに女性が入ってきた。
「ちゃんと仕事してるの?」
長い茶髪をなびかせた細身の綺麗な女性。
「おっはよー☆」
彼女はこちらに笑顔を見せると、由季夜さんの前のパソコンの画面を覗いた。
由季夜さんの高校時代からの友人の、森山美波。
美「全然だめねぇ」
美波さんは苦笑いした。
どうやら画面は真っ白だったらしい。
由「うるせぇ」
由季夜さんは不機嫌そうに煙草を灰皿に突っ込んだ。
見積もりなどは苦手らしく、美波さんがいないと進まない。
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