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不倫
ツーショットで知り合った男性に一目惚れした。彼は友達に頼まれて来たからお金は持ってないと言う。私はそれでもいいと言ってラブホに入った。部屋の入り口でされた濃厚なキスが10年以上経った今でも鮮明に蘇る。その日から彼と付き合う事になった。彼が妻子持ちであるとは知らず好きになってしまった。勿論、彼と付き合っている期間は援交なんてしない。寂しさは彼が埋めてくれるから。
走り屋だった彼とのデートはスリルがあって楽しかった。山道をスピードを上げて走る、カーブではハンドルを切り損ねると死に至る。ギリギリのスリルがたまらなかった。そして走り屋の中でも有名だった彼の側にいつもいれるのが嬉しかった。
彼は遊園地に行ったり昼間のデートもしてくれた。楽しい毎日は木刀事件によって終止符を打った。
そして又援交生活が始まるのだった。だが、それまでとは違い妻子持ちの男性を探すようになっていた。援交が不倫へと切り替わっていった。
妻子持ち男性をあえて選んでいたのは自分に対して過度に自信がなかったから。援交をしていておじさんなら可愛がってもらえると悟ったからだ。
その後は猿顔の目が優しい既婚者と付き合った。彼はまだ小さかった子供を連れてバイト先のファーストフード店まで来てくれた。彼の子供はとても可愛くて、公園で一緒に遊んだ事もあった。
何人の男と寝たかなんて覚えていない。私の中で付き合ったと思える男性はその二人だけだという事だけが確かな事実。
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