高校中退

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 高校は友達が居てそれなりに楽しかった。商業系高校だった為、簿記を習ったがそれ以外は将来必要な勉強とは思えなかった。興味がない事には本当に無関心なので勉強をする意味が分からず、テストを白紙で出したりしていた。  アルバイト、仕事をしている時の方が楽しいし、よっぽど勉強になると強く思っていた。  そんな時、授業の課題提出する際にほとんどのクラスメイトができる人の物を写していた。それが許せなかった。馬鹿らしく思った。その時に中退を決意した。単に勉強が出来ない人間の言い訳なのかもしれないけれど、勉学の意欲を失っていたので自分の力で課題をクリアできる事もできず、かといってずるもできない。あの時の選択は間違っていなかったと思う。ただ、履歴書を書く時に中卒となってしまうネックはあるが、それは辞める時に母親から言われて分かっていたし、自分が今後選ぶ職業に中卒がネックになると思わなかったし、履歴をはねのける自信があった。 学校を辞めるとき担任は引き止めてくれた。高2の2月、勿体無いと。私の事を「明朗快活」と言ってくれた先生。その一言が胸に染みた。
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