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少女は夢から醒めたと同時に独り言を呟いた。
「夢ー?」
夢にしてはどうにもリアルな感触だ。
白い床の無機質な冷たさに、清楚な白いワンピースは風もないのにふわふわと揺れていた。
そして誰かに呼ばれた…様な気がした。
「誰だったんだろう?」
考えても拉致があかない。
しょうがなく心地よいベッドから名残惜しいが渋々降りる事にした。
パジャマから制服に袖を通すと洗面台にいき冷たい水で顔を晒す。
ひんやりとした冷たさにようやく目が醒めてくる。
ふと自分の手に赤いモノが着いている事に気づく。
なんとなしにそれを見つめてから、眠気と一緒に洗い流した。
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