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無我夢中で走るが後ろから迫ってくるあの獣の気配がいやでも背中からじわじわと伝わって来る。
人間の足の速さなどわかりきってるもの。それでも逃げなければ自分は確実にコロサレル。
必死になって走る。続いてる道をひたすら走る。だがそれがいけなかった。
気づくとどこかの路地裏。
目の前には虚しく広がる冷たいアスファルトの壁、下水の匂いが鼻につく。
ー行き止まりだ。
気づいた時には既に遅い。
背中に感じるいやな気配、追いつかれた。
宮前春子の運命が決まった。
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