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十二廻
触れたら伝えるのは柔らかさと滑らかさ そして優しさ 四肢は艶やかな目視にとどまらず メッセージを伝えた 素直な思念を 繊細に 時には強く温く 自身とは異なる個体 いくら柔くと言えど気付いたのことは芯 皮膚の下 体内に潜む豪壮 これは楽しみだ 反して任せっきり 穏やかさを繕っているが不安は禁じ得ない どこか期待しているような気もする 感覚なんて補正でどうにでもなる それは置いとこう 今は切迫している事実 何事も無ければ情熱が冷めるまでを展望している どうなることやら しかしここで大事な挿話もあった気がするがはしょってはしょって時間が飛ばされたとしか思えないが 恐らくキング・クリムゾン辺り ご都合的に場は進む 表面上のみならず繋がった 他と差別化したいが筆者の技量では月並みに終わる 無念 しかし不思議なもので便宜は「合致」などと言うけれど それが皮肉なことに そうして晴れて「合致」にこぎ着けたものの しかしそこで初めて互いの隔絶たる壁にぶち当たるということである 疑いようのない感受性のギャップを目の当たりにしてしまい絶望する 言うなれば愛の限界といったところ いくら通じ合えど 真から同じ喜びを共有することは出来ない この喜びとは抽象的なものではなく元来持ち得る人間の欲望であり 満足感に起因する ただ残酷極まりない現実 人間という生物を介して得られる観念など微々たるもの 価値は無い
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