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十三廻
いくら気を紛らわせようとも それは隠れ蓑 本性は厚い皮の下から飛び出さんばかり 恐怖が恐怖を生み更に恐怖を生む 私以外の人間が私以外を傷つけるのは許さない 暴力への恐怖 それは脅威では無く 痛みへの警鐘 愛などで繕えるなら世話ないだろう 今までどれだけ苦しかったか これだけエゴに苛まれ 瞬きすら億劫で 細やかな抵抗をしてきた 何もかも欺瞞 嘘 虚偽 お前のことなんて興味ない 私以外は対人 でも私は対人外 その差 歴然 子供心にも冷めたものだった 非凡な人間力を持合わせ?博識多才?質実剛健?品行方正?人間ならね 力を誇示するものほど自身を分かっていないと謳うのはこの私を鑑みればこそ 現場は常に変わる だから必要なのは知性ではないと分かる 笑わせてくれるわ その場で実践できなかったら人生は価値の無いものに成り下がる もっとも 恵まれるかどうかだけども 笑止 その手にしたものでどうする気なんだ 血が昇っちゃって 汚い物は毛嫌いするけどこんな時には何故か愛すら感じる 無機質なものだけど 巡られて更に醜くなる物だと思うから 途端に無人格 私の美意識への執着心はある面 極限 だから禍根を生み 連鎖する 悍ましいものだと思う それこそ気分悪くなるような そもそも食傷気味なんだ 美意識とはまるで異なる攻撃性 秘める乱心 劣等感は社会との格差では無くあくまで本位との格差 そうだ 人情が細胞まで憎らしく染み付いてきているんだ この今も侵攻拡大 邪心に蝕まれ?否 それは違う 的外れな推論 私は心根に潜んで邪心 悪性本能そのもの それすら把握できないけれど 少なくとも破壊は逃れられそうもない 極力避けてきた 論理主義だから 無駄は避けたいから 勝ち得た人望と羨望をひとたび無下にするような禍々しい化物だから私は みんなには見苦しいだろうから みっともなく暴れないで その達観した目に映るのはこれからも醜悪以外の何者でもないだろうから 平静が保たれるならそれに越したことはない いつもそう 倫理では抑止できない凶暴な感情が モラル壊す 理性?それは現実世界での個人の威厳 私には要らなかった
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